正答1
解説
正解は1です。
図は肝臓の超音波像で、肝実質の中に境界が明瞭でなめらかな円形の病変が1つあります。
病変の内部は真っ黒で、エコーが全く返ってこない無エコーです。
さらに病変の後方(画面の下側)は周囲の肝実質より明るく見え、後方エコーの増強がみられます。
境界明瞭・内部無エコー・後方エコー増強の3つがそろうのは、液体がたまった囊胞の特徴です。
【選択肢別解説】
1:○ 肝囊胞は内部が漿液で満たされているため無エコーになり、後方エコーが増強します。
壁は薄く境界は明瞭で、図の所見に一致します。
2:× 肝膿瘍は内部に膿や壊死物質を含むため、不均一なエコーや液面形成がみられます。
壁も厚く不整で、図のような均一な無エコーとは異なります。
3:× 肝血管腫は多くが境界明瞭な高エコー腫瘤として描出されます。
無エコーにはなりません。
4:× 肝細胞癌は充実性の腫瘤で、モザイクパターンや辺縁の低エコー帯を示します。
内部が無エコーになることはありません。
5:× 転移性肝癌は充実性の腫瘤で、中心が高エコーで辺縁が低エコーの標的像(bull's eye sign)を示すことが多いです。
図とは合いません。
【ポイント】
囊胞性病変の超音波所見は「無エコー・後方エコー増強・外側陰影」が基本です。
充実性腫瘤との違いは内部エコーの有無で判断します。