正答3
解説
正解は3です。
傍胸骨左室長軸像では、画面上方から右室、心室中隔、左室内腔、左室後壁の順に並んで見えます。
図では、心室中隔が左室後壁に比べて明らかに厚く、左室内腔は拡大していません。
中隔が局所的に厚くなるこの非対称性中隔肥厚は、肥大型心筋症に特徴的な所見です。
【選択肢別解説】
1:× 拡張型心筋症では左室内腔が大きく拡大し、壁は薄くなり動きが低下します。
図は内腔拡大がなく中隔が厚いので合いません。
2:× 拘束型心筋症は、壁厚や内腔はほぼ正常なのに心室が広がりにくくなり、両心房が大きくなる病態です。
図のような著明な中隔肥厚は特徴ではありません。
3:○ 肥大型心筋症では心室中隔が後壁より厚くなる非対称性中隔肥厚がみられます。
図の所見に一致します。
4:× 高血圧性心疾患では、圧負荷により中隔と後壁がほぼ均等に厚くなる求心性肥大が典型です。
中隔だけが目立って厚い図とは合いません。
5:× 心アミロイドーシスでは壁が全周性に厚くなり、心筋がきらきらした粒状の高輝度を示します。
中隔優位の肥厚とは異なります。
【ポイント】
肥大型心筋症の診断目安として、中隔と後壁の厚さの比が1.3以上が知られています。
左室流出路の狭窄や僧帽弁の収縮期前方運動〈SAM〉を伴う閉塞性のタイプもあります。