正解を2つ選んでください。
正答1・3
解説
正解は1と3です。
フィブリノゲン(凝固第Ⅰ因子)の性質と測定法を問う問題です。
フィブリノゲンはトロンビンでフィブリンになり、血液を固める最終段階を担う蛋白質です。
【選択肢別解説】
1:○ フィブリノゲンは急性期蛋白の一つです。
炎症が起こると肝臓での合成が増え、血中濃度が上昇します。
2:× 血中で最も濃度が高い蛋白質はアルブミンです。
フィブリノゲンの濃度は通常200〜400 mg/dL程度です。
3:○ トロンビン時間法(Clauss法)では、希釈した血漿に大量のトロンビンを加え、固まるまでの時間を測ります。
この時間はフィブリノゲン量に反比例するため、定量に使えます。
4:× フィブリノゲンは、Aα鎖・Bβ鎖・γ鎖の3種類が1本ずつ集まった単位が、さらに2つ結合した二量体です。
全体は6本の鎖からなり、3量体ではありません。
5:× Dダイマーは、第ⅩⅢ因子で安定化したフィブリンがプラスミンで分解されてできます。
フィブリノゲンが分解されても、Dダイマーは生じません。
【ポイント】
フィブリノゲンの分解産物はFDPですが、Dダイマーは安定化フィブリンに由来する点が違います。
Dダイマーの上昇は、体内で血栓ができて溶かされていることを示します。