正答4
解説
正解は4です。
骨などの硬い組織は、カルシウムを溶かし出す「脱灰」を行ってから標本にします。
強い酸による脱灰は核酸を分解してしまうため、遺伝子解析を行う場合は脱灰液の選択が重要です。
【選択肢別解説】
1:× 塩酸は強い酸で、脱灰は速いものの核酸を分解します。
遺伝子解析には向きません。
2:× 硝酸も強い酸で、DNAやRNAを断片化させます。
遺伝子解析を行う検体には推奨されません。
3:× トリクロロ酢酸も酸による脱灰液で、核酸を傷つけます。
遺伝子解析には適しません。
4:○ EDTAはカルシウムをキレートして取り除く中性の脱灰液です。
酸を使わないため核酸や抗原が保たれ、遺伝子解析や免疫染色に適しています。
5:× Plank-Rychlo液は塩化アルミニウムに塩酸とギ酸を加えた酸性の脱灰液です。
脱灰は速いですが、核酸を傷つけます。
【ポイント】
EDTA脱灰は時間がかかる代わりに、組織の形態・抗原性・核酸がよく保たれます。
迅速さが必要なら酸、遺伝子や免疫染色を重視するならEDTAと使い分けます。