正答2
解説
正解は2です。
テタニーは、手足の筋肉が不随意に硬直・けいれんする状態です。
細胞外のカルシウムイオンには神経細胞膜の興奮を抑える働きがあり、これが減ると神経が過剰に興奮します。
【選択肢別解説】
1:× ナトリウムイオンが低下すると、意識障害や全身のけいれんが起こりえます。
しかしテタニーの典型的な原因ではありません。
2:○ カルシウムイオンが低下すると、神経細胞膜が興奮しやすくなります。
その結果、筋肉が持続的に収縮してテタニーが起こります。
3:× 塩化物イオンが低下しても、直接テタニーは起こりません。
低クロール血症は嘔吐による代謝性アルカローシスなどでみられます。
4:× 重炭酸イオンが低下すると代謝性アシドーシスになります。
アシドーシスではカルシウムイオンがむしろ増えるため、テタニーは起こりにくくなります。
5:× リン酸イオン(H2PO4−)が低下しても、テタニーは起こりません。
低リン血症では筋力低下や溶血などがみられます。
【ポイント】
低カルシウム血症では、Trousseau徴候やChvostek徴候がテタニーの誘発所見になります。
過換気によるアルカローシスでは、アルブミンに結合するカルシウムが増えてイオン化カルシウムが減り、テタニーが起こります。