正答5
解説
正解は5です。
WPW〈Wolff-Parkinson-White〉症候群は、心房と心室をつなぐ副伝導路(Kent束)をもつ疾患です。
心電図ではPQ短縮、デルタ波、QRS幅の延長が特徴です。
【選択肢別解説】
1:× 心室頻拍は主に心筋梗塞や心筋症などの心室の病変で起こります。
WPW症候群に特徴的な不整脈ではありません。
2:× 心房細動はWPW症候群に合併すると危険ですが、頻度は発作性上室頻拍より低いです。
副伝導路を通って心室が非常に速く興奮し、心室細動に移行するおそれがあります。
3:× 心房粗動は心房内の大きな旋回が原因です。
WPW症候群で最も合併しやすい不整脈ではありません。
4:× WPW症候群は伝導が速くなる疾患です。
伝導が途絶える房室ブロックとは逆の病態です。
5:○ 興奮が房室結節と副伝導路をぐるぐる回るリエントリーが起こりやすいからです。
この房室回帰性頻拍が発作性上室頻拍として現れ、最も多い合併症です。
【ポイント】
WPW症候群の三徴はPQ短縮・デルタ波・QRS延長です。
合併する頻拍は発作性上室頻拍が最多で、心房細動の合併は致死的になりうる点も押さえましょう。