正答3
解説
正解は3です。
採血時の体位が検査値に与える影響を問う問題です。
臥位から座位になると、静水圧の上昇で血漿中の水分が血管外へ移動し、血漿量が約10%減少します。
このとき血管壁を通れない蛋白質などの高分子成分は濃縮されて高値になります。
【選択肢別解説】
1:× 尿酸は低分子で、水分とともに血管外へ移動できます。
そのため体位による変化はわずかです。
2:× 尿素窒素は低分子で自由に血管外へ移動します。
体位による濃度変化はほとんどありません。
3:○ アルブミンは分子量約6.6万の蛋白質で、血管壁をほとんど通過しません。
水分だけが血管外に出るため濃縮され、座位では臥位より高値になります。
4:× ナトリウムは水分とともに移動する小さなイオンです。
血漿量が減っても濃度はほとんど変わりません。
5:× クレアチニンも低分子で血管外へ自由に移動します。
体位による変化は小さい項目です。
【ポイント】
体位で変動しやすいのは、総蛋白・アルブミン・コレステロール・酵素・蛋白結合型のカルシウムなど高分子とその結合物です。
採血は同じ体位、同じ条件で行うことが比較の前提になります。