正答2
解説
正解は2です。
骨髄の細胞を形態から同定し、その細胞が腫瘍化した疾患を答える問題です。
別冊No.14の矢印の細胞は、赤血球よりかなり大きな楕円形の細胞です。
核は細胞の一方に偏って位置し、細胞質は濃い青色(強い好塩基性)に染まっています。
核のそばの細胞質には、やや淡く抜けた部分(核周明庭)がみられます。
【選択肢別解説】
1:× 赤白血病は赤芽球系と骨髄芽球が腫瘍性に増える白血病です。
矢印の細胞は赤芽球ではなく、形質細胞の特徴を示しています。
2:○ 多発性骨髄腫です。
核の偏在、濃青色の細胞質、核周明庭という所見から、矢印の細胞は形質細胞です。
形質細胞が腫瘍化して単クローン性に増えるのが多発性骨髄腫です。
3:× Burkittリンパ腫は、空胞をもつ好塩基性の細胞質をもつ成熟B細胞の腫瘍です。
核は中心性で、形質細胞の形態とは異なります。
4:× 急性骨髄性白血病では、核小体が明瞭で細胞質の乏しい骨髄芽球が増加します。
核の偏在や核周明庭は骨髄芽球の特徴ではありません。
5:× 急性リンパ性白血病では、細胞質の乏しいリンパ芽球が増加します。
矢印の細胞のように細胞質が豊富で強い好塩基性を示すことはありません。
【ポイント】
形質細胞は「核の偏在・車軸状クロマチン・濃青色の細胞質・核周明庭」が特徴です。
多発性骨髄腫では血清や尿に単クローン性免疫グロブリン(M蛋白)が出現します。