正答5
解説
正解は5です。
末梢血塗抹標本で、赤血球の形の異常(変形赤血球)を見分ける問題です。
別冊No.13では、多くの赤血球の一端が細く伸びて、しずく(涙)や洋なしのような形になっています。
右下には分葉核をもつ好中球、左上には血小板がみられます。
核をもつ赤血球や、鎌のように細長く曲がった赤血球はみられません。
【選択肢別解説】
1:× 鎌状赤血球は三日月や鎌のように細長く両端がとがった赤血球です。
図の赤血球は一端だけが細く伸びた形で、鎌状ではありません。
2:× 菲薄赤血球はヘモグロビンが少なく、中央の淡明部が広く薄く見える赤血球です。
図の主な所見は、色の薄さではなく形の変化です。
3:× 標的赤血球は、中央と辺縁が濃く、その間が淡い的のような赤血球です。
図では的のような模様をもつ赤血球は目立ちません。
4:× 有核赤血球は、細胞内に濃縮した核をもつ赤血球です。
図の赤血球には核がみられません。
5:○ 涙滴赤血球です。
一端が細く伸びたしずく形の赤血球が多数みられることが根拠です。
骨髄線維症などで、骨髄の線維化や脾臓を通過する際の変形により生じます。
【ポイント】
涙滴赤血球は骨髄線維症の代表的な所見で、白赤芽球症(幼若顆粒球と赤芽球の出現)とともにみられます。
鎌状赤血球は鎌状赤血球症、標的赤血球はサラセミアや閉塞性黄疸と対応させましょう。