最大呼気曲線(別冊No. 4)を別に示す。
考えられるのはどれか。
正答3
解説
正解は3です。
図は努力性肺活量の測定で得られる気量-時間曲線です。
縦軸は吐き出した気量、横軸は時間です。
別冊No.4では、最終的な呼出量(努力性肺活量)は約3.7 Lです。
呼出開始から1秒時点の気量は約1.2 Lにとどまり、その後も15秒以上かけてゆっくり吐き続けています。
1秒率(1秒量÷努力性肺活量)はおよそ30%台で、基準の70%を大きく下回ります。
【選択肢別解説】
1:× 間質性肺炎は拘束性換気障害を示します。
肺活量が減少しますが、短時間で一気に吐き切れるため1秒率は保たれるか上昇します。
2:× 胸椎後側弯症は胸郭の変形による拘束性換気障害を示します。
肺活量は減少しますが、呼出が長引く閉塞性のパターンにはなりません。
3:○ 慢性閉塞性肺疾患(COPD)が考えられます。
気道の閉塞により呼気の流れが遅くなり、1秒率が70%未満に低下するためです。
4:× 筋萎縮性側索硬化症では呼吸筋力の低下により拘束性換気障害を示します。
肺活量の減少が主体で、1秒率は保たれます。
5:× 睡眠時無呼吸症候群は睡眠中の呼吸停止が問題となる疾患です。
診断には睡眠ポリグラフ検査を用い、覚醒時のスパイロメトリーでは特有の異常を示しません。
【ポイント】
1秒率70%未満は閉塞性、%肺活量80%未満は拘束性換気障害です。
閉塞性では気量-時間曲線がなだらかに長く続く形になります。