喀痰のGram染色標本(別冊No.16)を別に示す。
顕微鏡による観察で、図中の細胞Aを48個/100倍1視野、細胞Bを5個/100倍1視野認めた。
該当するGeckler分類はどれか。
正答1
解説
正解は1です。
Geckler分類は、喀痰のGram染色標本を100倍で観察し、1視野あたりの扁平上皮細胞数と白血球数で検体の質を評価する分類です。
図の細胞Aは、約50 μmの大型で多角形の細胞質に小さな核が1つある細胞で、扁平上皮細胞です。
細胞Bは、直径10〜15 μm程度で核が分葉した細胞で、白血球(好中球)です。
弱拡大の像でも、扁平上皮細胞が多く白血球がほとんどみられません。
【選択肢別解説】
1:○ 扁平上皮細胞が25個を超え、白血球が10個未満の組合せは1群です。
細胞Aが48個、細胞Bが5個なので、1群に当たります。
2:× 2群は扁平上皮細胞が25個を超え、白血球が10〜25個の場合です。
白血球が5個では該当しません。
3:× 3群は扁平上皮細胞と白血球がともに25個を超える場合です。
白血球が5個では該当しません。
4:× 4群は扁平上皮細胞が10〜25個で、白血球が25個を超える場合です。
本例はどちらも当てはまりません。
5:× 5群は扁平上皮細胞が10個未満で、白血球が25個を超える場合です。
本例は扁平上皮細胞が多すぎ、白血球が少なすぎます。
【ポイント】
扁平上皮細胞は口腔由来なので、多いほど唾液が混じった不適切な検体です。
4群と5群が細菌検査に適した良質な喀痰で、1群・2群は再提出を考慮します。