正答5
解説
正解は5です。
図は暗い背景に、糸球体の毛細血管の壁(係蹄壁)に沿って、緑色の蛍光が細い線状に光っている像です。
緑色の蛍光が見えることから、蛍光色素で標識した抗体を用いる蛍光抗体法であり、蛍光顕微鏡で観察した像です。
腎生検の蛍光抗体法では、未固定の凍結切片を用い、緑色の蛍光を出すFITC標識抗体を使います。
【選択肢別解説】
1:× 加熱処理は、ホルマリン固定パラフィン切片で隠れた抗原を露出させる抗原賦活の操作です。
未固定凍結切片の蛍光抗体法では行いません。
2:× 発色反応は、ペルオキシダーゼなどの酵素とDABなどの基質で色を出す酵素抗体法の操作です。
蛍光抗体法では行いません。
3:× 偏光顕微鏡は、アミロイドや結晶などの複屈折を観察する顕微鏡です。
蛍光抗体法では蛍光顕微鏡を使います。
4:× 内因性ペルオキシダーゼのブロックは、酵素抗体法で偽陽性を防ぐ操作です。
酵素を使わない蛍光抗体法では不要です。
5:○ FITCは青色の光で励起されて緑色の蛍光を出す色素です。
図の緑色の蛍光はFITC標識抗体によるものです。
【ポイント】
腎生検の蛍光抗体法では、IgG・IgA・IgM・C3などの沈着の部位と形(線状か顆粒状か)を観察します。
蛍光は時間とともに退色するため、染色後は早めに観察・撮影します。