正答
解説
本問は採点除外(複数の組合せを正解とする救済措置)です。
免疫担当細胞の働きについて「正しいものを2つ選ぶ」問題です。
NK細胞とマクロファージの記述(3と4)は明らかに正しい内容です。
一方、マスト細胞の記述(2)も、ヒトのマスト細胞がFcγ受容体(CD32など)を発現することが知られており、正しいとも読めます。
そのため正答の組合せが1つに定まらず、複数の組合せが正解として扱われたと考えられます。
【選択肢別解説】
1:× B細胞は、B細胞受容体で取り込んだ抗原を処理し、MHCクラスⅡ分子に載せてヘルパーT細胞に提示します。
B細胞は抗原提示能を持つため、誤りです。
2:△ マスト細胞の代表的な受容体は、IgEと結合する高親和性のFcε受容体です。
ただし、ヒトのマスト細胞はFcγ受容体も発現することが報告されており、正誤の判断が割れる記述です。
3:○ NK細胞は、ウイルスに感染してMHCクラスⅠ分子の発現が低下した自己の細胞を見つけて攻撃します。
正しい記述です。
4:○ マクロファージは、IgG抗体や補体(C3b)で覆われた(オプソニン化された)細菌を、Fc受容体や補体受容体を介して効率よく貪食します。
正しい記述です。
5:× CD8陽性キラーT細胞は、MHCクラスⅡではなくMHCクラスⅠ分子に提示された抗原を認識します。
MHCクラスⅡ分子と反応するのはCD4陽性ヘルパーT細胞です。
【ポイント】
「CD4はMHCクラスⅡ、CD8はMHCクラスⅠ」の組合せは最頻出です。
抗原提示細胞には、樹状細胞・マクロファージ・B細胞の3つがあることも押さえておきましょう。