正答3
解説
正解は3です。
肝硬変は、慢性の肝障害によって肝臓が線維化し、再生結節(偽小葉)ができて硬く小さくなる病気です。
肝機能の低下と門脈圧の上昇が、さまざまな合併症の原因になります。
本問は「適切でないもの」を選ぶので、合併症にあたらないものが正答です。
【選択肢別解説】
1:× 肝細胞の機能が落ちてビリルビンを処理しきれなくなるため、黄疸がみられます。
肝硬変の合併症として適切です。
2:× 門脈圧の上昇と、アルブミン合成の低下による膠質浸透圧の低下で、腹水がたまります。
肝硬変の合併症として適切です。
3:○ 肝硬変では線維化が進んで肝臓は萎縮し、小さく硬くなります。
肝腫大は肝硬変の合併症として適切ではなく、本問の正答です。
4:× 門脈圧が上がると、血液が食道の静脈などの側副血行路に流れ込み、食道静脈瘤ができます。
肝硬変の合併症として適切です。
5:× 肝臓でのエストロゲンの分解が落ちるため、男性でも乳房が大きくなる女性化乳房がみられます。
肝硬変の合併症として適切です。
【ポイント】
肝硬変の所見は「肝機能低下(黄疸・低アルブミン・凝固因子低下・高アンモニア血症)」と「門脈圧亢進(腹水・食道静脈瘤・脾腫・腹壁静脈怒張)」に分けて整理しましょう。