正答3
解説
正解は3です。
H-E染色標本から臓器を判定する問題です。
図では、大小さまざまな丸い袋状の構造(濾胞)がすき間なく並んでいます。
濾胞の内部は、エオジンで均一なピンク色に染まる物質(コロイド)で満たされています。
濾胞の壁は1層の扁平から立方状の上皮細胞で囲まれています。
これらはコロイドを蓄える甲状腺濾胞の特徴であり、甲状腺と判断できます。
【選択肢別解説】
1:× 下垂体前葉は、好酸性・好塩基性・色素嫌性の細胞が索状や胞巣状に集まる構造です。
コロイドを満たした濾胞が並ぶ像ではありません。
2:× 唾液腺は、小さな腺房とそれにつながる導管からなります。
大きなコロイド入りの濾胞はみられません。
3:○ 甲状腺は、コロイド(サイログロブリンを含む)を蓄える濾胞が多数集まってできています。
図のエオジン好性のコロイドを含む大小の濾胞は、甲状腺の典型像です。
4:× 膵臓は、好塩基性の外分泌腺房と、淡く染まるランゲルハンス島からなります。
コロイドを含む濾胞はみられません。
5:× 副腎は、皮質の球状帯・束状帯・網状帯と、中心の髄質からなる層状の構造です。
図のような濾胞構造はありません。
【ポイント】
「エオジン好性のコロイドを入れた濾胞」が甲状腺の目印です。
バセドウ病では濾胞上皮が高くなり、コロイド辺縁に吸収空胞がみられることも合わせて覚えましょう。