正答5
解説
正解は5です。
輸血関連急性肺障害(TRALI)は、輸血によって急性の非心原性肺水腫と低酸素血症を起こす重篤な副反応です。
主に、輸血製剤に含まれるドナー由来の抗白血球抗体が原因と考えられています。
【選択肢別解説】
1:× TRALIは心不全ではない肺水腫なので、心陰影の拡大は認めません。
胸部X線では両側の肺に浸潤影を認めます。
2:× 全身の蕁麻疹は、アレルギー反応の症状です。
TRALIでは呼吸困難と低酸素血症が主な症状です。
3:× TRALIは輸血の量に関係なく、少量の輸血でも起こります。
大量輸血による容量負荷が原因となるのは、輸血関連循環過負荷(TACO)です。
4:× TRALIは、妊娠歴のある女性ドナーの血漿で発生率が高いとされます。
妊娠によって抗HLA抗体や抗顆粒球抗体(抗HNA抗体)ができやすいためです。
5:○ TRALIの診断基準では、輸血中から輸血終了後6時間以内に発症した急性肺障害とされています。
【ポイント】
TRALIの対策として、血漿製剤を男性ドナー由来に優先して製造する方法がとられています。
TACOとの区別は、心拡大の有無や、BNPの上昇、利尿薬の効果などで行います。