正答4
解説
正解は4です。
ABO不適合輸血では、患者の抗A・抗B抗体が輸血された赤血球に結合して補体を活性化し、血管内で赤血球が壊れます(血管内溶血)。
赤血球の中身が血漿中に出るため、多くの検査値は上昇します。
【選択肢別解説】
1:× ASTは赤血球内にも含まれる酵素です。
溶血によって血中に放出されるため、低下ではなく上昇します。
2:× LD(乳酸脱水素酵素)は赤血球内に多く含まれます。
溶血によって血中に放出されるため、上昇します。
3:× カリウムは赤血球内に高濃度で存在します。
溶血によって血漿中に出てくるため、上昇します。
4:○ ハプトグロビンは、血漿中の遊離ヘモグロビンと結合する血漿たんぱく質です。
結合した複合体は速やかに処理されるため、血管内溶血ではハプトグロビンが消費されて低下します。
5:× 遊離ヘモグロビンは、壊れた赤血球から血漿中に出るため、上昇します。
【ポイント】
血管内溶血の指標は、ハプトグロビンの低下、遊離ヘモグロビンの上昇、ヘモグロビン尿です。
ABO不適合輸血は、輸血開始直後から発熱、悪寒、腰背部痛、血圧低下などを起こし、DICや急性腎不全に進むことがあります。