正答4
解説
正解は4です。
結核菌は、咳などで出た飛沫の水分が蒸発した微小な飛沫核を吸い込むことで感染します(空気感染)。
病理解剖では、のこぎりの使用や臓器の切開で菌を含むエアロゾルが発生するため、呼吸器の防護が最も重要です。
【選択肢別解説】
1:× 手指消毒は接触感染の予防には重要です。
しかし、空気中の飛沫核を吸い込む結核の感染経路は防げません。
2:× 陽圧式空調では、室内の汚染された空気が外へ押し出されます。
結核対策では、空気が室外へ漏れないよう陰圧式空調にする必要があります。
3:× 空気清浄機だけでは、解剖中に発生するエアロゾルを十分に除去できません。
術者を守る主な対策にはなりません。
4:○ N95マスクなどの微粒子用マスクは、飛沫核のような微小な粒子を高い効率で捕集します。
術者自身が吸い込むのを防ぐため、結核感染防止に有効です。
5:× 肺にホルマリンを注入して固定する処置は、臓器の観察や標本作製のためのものです。
解剖中に術者が吸い込むエアロゾルを防ぐ対策にはなりません。
【ポイント】
空気感染する病原体は、結核菌、麻疹ウイルス、水痘ウイルスです。
空気感染対策の基本は、陰圧の部屋とN95マスクの着用です。