正答1
解説
正解は1です。
この問題は心筋マーカーとして適切でないものを選ぶので、○ が答え(適切でないマーカー)です。
心筋マーカーには、心筋に特異性が高く、心筋が壊れたときに血中へ漏れ出す物質が用いられます。
【選択肢別解説】
1:○ LD₃は肺、脾臓、リンパ組織などに多いアイソザイムです。
心筋に多いのはLD₁とLD₂であり、LD₃は心筋梗塞のマーカーとして適切ではありません。
2:× 適切なマーカーです。
CK-MBは心筋に比較的多く含まれるアイソザイムで、発症後数時間から上昇します。
3:× 適切なマーカーです。
トロポニンTは心筋の収縮調節たんぱく質で心筋特異性が非常に高く、心筋梗塞の診断の中心となるマーカーです。
4:× 適切なマーカーです。
ミオシン軽鎖は心筋の収縮たんぱく質で、心筋の壊死により血中へ放出され、長期間高値が続きます。
5:× 適切なマーカーです。
心臓型脂肪酸結合蛋白(H-FABP)は心筋の細胞質にある小さなたんぱく質で、発症早期から上昇するため早期診断に有用です。
【ポイント】
心筋梗塞ではLD₁がLD₂を上回るパターン(LD₁/LD₂の逆転)がみられます。
早期診断にはH-FABPやミオグロビン、確定診断にはトロポニンを用いると整理します。