正答1
解説
正解は1です。
線溶には、フィブリノゲンが直接分解される一次線溶と、凝固でできたフィブリンが分解される二次線溶があります。
二次線溶は、体内で血栓ができて溶かされていることを意味します。
【選択肢別解説】
1:○ Dダイマーは、第ⅩⅢ因子で架橋された安定化フィブリンがプラスミンで分解されたときに生じる断片です。
架橋フィブリンからしかできないため、二次線溶を反映します。
2:× フィブリノゲンは凝固の材料となる蛋白で、肝臓で作られます。
播種性血管内凝固などで消費されると低下しますが、二次線溶そのものを示す検査ではありません。
3:× プラスミノゲンはプラスミンの前駆体です。
線溶が進むと消費されて低下しますが、一次線溶と二次線溶を区別できません。
4:× アンチトロンビンはトロンビンや第Ⅹa因子を阻害する凝固抑制因子です。
凝固の抑制を評価する検査で、線溶を反映するものではありません。
5:× プラスミンインヒビター(α2-プラスミンインヒビター)は、プラスミンの働きを抑える因子です。
線溶が亢進すると消費されて低下しますが、二次線溶に特異的な検査ではありません。
【ポイント】
フィブリン・フィブリノゲン分解産物〈FDP〉は一次線溶と二次線溶の両方で増え、Dダイマーは二次線溶で増えます。
FDPとDダイマーの比をみると、線溶の型を推定できます。