正答5
解説
正解は5です。
HbA1cは、赤血球のヘモグロビンにブドウ糖が結合した割合で、過去1〜2か月の平均血糖値を反映します。
赤血球が血中にとどまる期間が変わると、血糖値と見合わないHbA1c値になります。
古い赤血球が多いと高めに、若い赤血球が多いと低めに出ます。
【選択肢別解説】
1:× 輸血後は、糖化の程度が低い供血者の赤血球が混ざります。
そのためHbA1cは高値ではなく低値になります。
2:× 腎性貧血では赤血球寿命が短くなり、治療でエリスロポエチン製剤を使うと若い赤血球も増えます。
そのためHbA1cは低値になりやすいです。
3:× 大量出血後は失った血液を補うため、骨髄から若い赤血球がたくさん作られます。
そのためHbA1cは低値になります。
4:× 溶血性貧血では赤血球寿命が短くなり、ブドウ糖にさらされる期間も短くなります。
そのためHbA1cは低値になります。
5:○ 鉄欠乏性貧血では新しい赤血球が作られにくく、古い赤血球の割合が増えます。
そのためHbA1cは平均血糖値から想定される値よりも高値になります。
なお、鉄剤で治療を始めると若い赤血球が急増して低値に転じます。
【ポイント】
HbA1cと血糖値が合わないときは、赤血球寿命に影響しないグリコアルブミンや1,5-アンヒドログルシトールで血糖の状態を評価します。