正答1
解説
正解は1です。
肝硬変は、慢性の肝障害によって線維化と再生結節が広がり、肝臓が硬く小さくなる状態です。
肝機能の低下と門脈圧の上昇が病態の中心になります。
【選択肢別解説】
1:○ 誤っている記述です。
肝硬変では肝右葉は腫大ではなく萎縮します。
代わりに左葉や尾状葉が代償的に腫大するのが特徴です。
2:× 正しい記述です。
門脈圧が上昇すると脾臓が腫れて血小板を貯留・破壊し、さらに肝臓でのトロンボポエチン産生も低下するため、血小板が減少します。
3:× 正しい記述です。
門脈圧が上昇すると側副血行路が発達し、食道や胃の粘膜下の静脈が拡張して静脈瘤になります。
4:× 正しい記述です。
インドシアニングリーン〈ICG〉は肝臓から胆汁へ排泄される色素です。
肝硬変では肝細胞の機能と肝血流が低下し、ICGの血中停滞率が上昇します。
5:× 正しい記述です。
日本の肝硬変の成因はC型肝炎ウイルスが最も多いとされてきました。
近年は抗ウイルス治療の進歩でアルコール性や非ウイルス性の割合が増えています。
【ポイント】
肝硬変の検査所見は「血小板減少、アルブミン低下、プロトロンビン時間延長、ICG停滞率上昇」の組合せで覚えます。
画像では「右葉萎縮・左葉と尾状葉の腫大・肝表面の凹凸・脾腫」が特徴です。