正答1
解説
正解は1です。
1型糖尿病は、膵島のβ細胞が自己免疫的に破壊されてインスリンが欠乏する病気です。
診断には膵島関連自己抗体の検出が役立ちます。
【選択肢別解説】
1:○ 抗GAD抗体は、グルタミン酸脱炭酸酵素〈GAD〉に対する自己抗体です。
β細胞の自己免疫的破壊を示し、1型糖尿病の診断や、緩徐進行1型糖尿病の発見に用いられます。
2:× 抗SS-A抗体はSjögren症候群や全身性エリテマトーデスで陽性となる抗核抗体の一種です。
糖尿病とは関連しません。
3:× 抗平滑筋抗体は自己免疫性肝炎で陽性となる自己抗体です。
1型糖尿病の診断には用いません。
4:× 抗リン脂質抗体は抗リン脂質抗体症候群で陽性となり、血栓症や習慣流産の原因となります。
1型糖尿病とは関係しません。
5:× 抗サイログロブリン抗体は橋本病(慢性甲状腺炎)などの自己免疫性甲状腺疾患で陽性となります。
1型糖尿病の診断に用いる抗体ではありません。
【ポイント】
1型糖尿病の膵島関連自己抗体には、抗GAD抗体のほか、IA-2抗体、インスリン自己抗体、ZnT8抗体などがあります。
1型糖尿病には自己免疫性甲状腺疾患が合併しやすいことも覚えておきましょう。