正答4
解説
正解は4です。
血清総蛋白5.0 g/dLとアルブミン2.5 g/dLは、ともに明らかな低値です。
さらに尿蛋白500 mg/dLという高度の蛋白尿があります。
低アルブミン血症と高度蛋白尿の組合せは、ネフローゼ症候群の典型です。
【選択肢別解説】
1:× 肝硬変ではアルブミンの合成が低下しますが、γ-グロブリンが増えるため総蛋白はそれほど下がりません。
また、高度の蛋白尿は通常みられません。
2:× 慢性炎症ではγ-グロブリンが増え、総蛋白は正常か高値になります。
高度の蛋白尿もみられません。
3:× 多発性骨髄腫ではM蛋白が増えるため、総蛋白は高値になることが多いです。
尿にBence Jones蛋白が出ることはありますが、低アルブミン血症と高度蛋白尿の組合せは典型的ではありません。
4:○ ネフローゼ症候群が考えられます。
糸球体の障害で大量のアルブミンが尿中へ失われ、低アルブミン血症と低蛋白血症になります。
診断基準は、尿蛋白3.5 g/日以上かつ血清アルブミン3.0 g/dL以下です。
5:× 無γ-グロブリン血症ではγ-グロブリンが欠けるため総蛋白は低くなります。
しかしアルブミンは正常で、蛋白尿もみられません。
【ポイント】
ネフローゼ症候群は「高度蛋白尿・低アルブミン血症」が必須で、浮腫と脂質異常症を伴います。
血清蛋白電気泳動では、アルブミンが減り、α2-グロブリンが相対的に増えるのが特徴です。