正解を2つ選んでください。
正答3・4
解説
正解は3と4です。
貯血式自己血輸血は、手術前に患者自身の血液を採って保存し、手術の際に戻す方法です。
同種血輸血による感染や免疫反応を避けられますが、採血に耐えられる状態であることと、手術まで時間的余裕があることが前提です。
【選択肢別解説】
1:× 16歳以上という年齢の条件はありません。
年齢制限はなく、小児でも高齢者でも全身状態によって判断します。
2:× 体重30 kg以上という条件はありません。
体重が少ない患者では1回の採血量を体重に応じて減らして行います。
3:○ 全身状態が良好な患者であることは必要な条件です。
貧血の進行や循環動態の悪化を起こさず、採血に耐えられる必要があるためです。
4:○ 緊急を要しない待機手術であることは必要な条件です。
手術までの数週間で複数回の採血と貯血を行う時間が必要なためです。
5:× ヘモグロビン濃度10.0 g/dL以上は条件ではありません。
指針では、採血前のヘモグロビン濃度は原則として11.0 g/dL以上とされています。
【ポイント】
自己血輸血には、貯血式、希釈式、回収式の3つの方法があります。
細菌感染症のある患者や、不安定狭心症など重い心疾患の患者には、貯血式は行いません。