正答5
解説
正解は5です。
悪性貧血は、ビタミンB₁₂の吸収障害による巨赤芽球性貧血です。
原因は自己免疫性の萎縮性胃炎で、ビタミンB₁₂の吸収に必要な内因子が失われます。
【選択肢別解説】
1:× 胃癌病変からの出血では、悪性貧血ではなく鉄欠乏性貧血が起こります。
慢性的な出血で鉄が失われるためです。
2:× 胃の全摘手術でもビタミンB₁₂欠乏による巨赤芽球性貧血は起こりますが、悪性貧血とは呼びません。
悪性貧血は自己免疫機序によるものに限られます。
3:× エリスロポエチンの産生低下では腎性貧血が起こります。
腎障害による正球性貧血で、悪性貧血とは異なります。
4:× 鉄の利用障害では鉄芽球性貧血が起こります。
ヘム合成が障害される小球性貧血で、悪性貧血とは異なります。
5:○ 内因子に対する自己抗体は悪性貧血の原因です。
内因子が働かなくなり、回腸末端でビタミンB₁₂が吸収されなくなります。
抗胃壁細胞抗体も高率に陽性になります。
【ポイント】
悪性貧血は大球性貧血で、汎血球減少や神経症状(亜急性連合性脊髄変性症)を伴うことがあります。
治療はビタミンB₁₂の注射です。