正答4
解説
正解は4です。
音響陰影は、超音波が強く反射されたり減衰したりして後方まで届かず、黒く抜けて見える現象です。
反対に、超音波をよく通す構造の後方は白く明るくなります(後方エコー増強)。
誤っているものを選ぶ問題なので、答えとなる誤った記述に○、正しい記述に×を付けています。
【選択肢別解説】
1:× 強い減衰の後方にみられやすいのは正しい記述です。
超音波のエネルギーが吸収されて後方に届かなくなるためです。
2:× 強い反射の後方にみられやすいのも正しい記述です。
表面でほとんどの超音波がはね返され、後方に進まないためです。
3:× 結石の後方にみられやすいのは正しい記述です。
胆石や腎結石は強い反射を示し、後方に音響陰影を伴うのが特徴です。
4:○ 囊胞の後方には音響陰影ではなく、後方エコーの増強がみられます。
内部の液体は超音波の減衰が少ないため、後方が周囲より明るく描出されます。
5:× ガス(空気)の後方にみられやすいのは正しい記述です。
軟部組織と空気の境界では音響インピーダンスの差が大きく、ほぼ全反射するためです。
【ポイント】
結石・骨・ガスの後方は音響陰影、囊胞の後方は後方エコー増強です。
この対比は結石と囊胞の鑑別に役立ちます。