正解を2つ選んでください。
正答3・5
解説
正解は3と5です。
別冊No.2は12誘導心電図です。
RR間隔がまったく不規則で、どの誘導にもはっきりしたP波がなく、基線が細かく揺れています。
またQRS幅が広く、V1誘導でQRSがM字型(rsR′型)を示し、Ⅰ誘導やV5〜V6誘導では幅広いS波がみられます。
【選択肢別解説】
1:× 洞停止は、P波とQRS波が長く途絶える所見です。
本例ではQRS波が不規則ながら途切れずに出現しており、洞停止ではありません。
2:× 心室頻拍は、幅広いQRSが規則正しく速く連続する不整脈です。
本例はRR間隔が不規則で、心拍数も心室頻拍ほど速くありません。
3:○ 心房細動です。
P波が消失して基線に細かい細動波がみられ、RR間隔が全く不規則な絶対性不整脈を呈しています。
4:× 洞不整脈は、正常なP波が各QRSの前にあり、呼吸に伴ってRR間隔が変動するものです。
本例はP波がないため洞調律ではありません。
5:○ 完全右脚ブロックです。
QRS幅が0.12秒以上に延長し、V1でrsR′型、Ⅰ・V6で幅広いS波を示しているためです。
【ポイント】
「P波がない+RR間隔が絶対的に不規則」は心房細動です。
「QRS幅広+V1でM字型」は右脚ブロック、「V6でM字型」は左脚ブロックと覚えましょう。