正答2
解説
正解は2です。
糞便や肛門周囲の検査法と、その目的の対応を問う問題です。
寄生虫ごとに産卵場所が違うため、適した検査法も異なります。
誤っている組合せを選ぶ問題なので、答えとなる肢に○、正しい組合せに×を付けています。
【選択肢別解説】
1:× Schlesinger法は便中ウロビリン体の定性試験として正しい組合せです。
酢酸亜鉛を加えると、ウロビリンが緑色の蛍光を示すことを利用します。
2:○ セロファンテープ法は鞭虫ではなく蟯虫の検査法です。
蟯虫は夜間に肛門周囲へ産卵するため、起床直後にテープを肛門に当てて虫卵を採取します。
鞭虫卵は糞便中に排出されるので、塗抹法や集卵法で検査します。
3:× 便中ヘモグロビン定量は大腸がん検診に用いられる正しい組合せです。
免疫学的方法でヒトヘモグロビンを検出するため、食事の影響を受けにくいのが利点です。
4:× 糞便塗抹のSudan Ⅲ染色は脂肪吸収不良の検査として正しい組合せです。
中性脂肪の脂肪滴が橙赤色に染まり、脂肪便の確認に役立ちます。
5:× ホルマリン・エーテル法〈MGL法〉は寄生虫の集卵検査として正しい組合せです。
比重の重い虫卵も含め、多くの虫卵や原虫嚢子を沈殿させて集められます。
【ポイント】
肛門周囲に産卵する蟯虫と、無鉤条虫の片節由来の虫卵は、セロファンテープ法で検出します。
その他の多くの寄生虫卵は糞便を材料とした集卵法で検査します。