正答3
解説
正解は3です。
輸血によって起こる肝炎は、かつて多くの患者が発症する重大な副作用でした。
献血血液のスクリーニング検査が順に導入され、輸血後肝炎は大きく減少しました。
【選択肢別解説】
1:× A型肝炎ウイルス〈HAV〉は主に経口感染するウイルスで、輸血で感染することはまれです。
HAV抗体検査が輸血後肝炎の減少に貢献したわけではありません。
2:× HBs抗原検査は1970年代前半から献血血液に導入されていました。
1989年に始まった検査ではありません。
3:○ HCV抗体検査は1989年に献血血液のスクリーニングとして導入されました。
それまで非A非B型肝炎と呼ばれていた輸血後肝炎の多くがC型肝炎であり、導入によって輸血後肝炎は大きく減少しました。
4:× E型肝炎ウイルス〈HEV〉は主に豚肉などの摂取で感染し、献血血液の全国的な検査は近年になって導入されたものです。
5:× サイトメガロウイルス抗原は、献血血液の全数スクリーニングとして1989年に導入された検査ではありません。
【ポイント】
献血血液の検査は、HBs抗原、HCV抗体、HIV抗体などに加え、現在は核酸増幅検査〈NAT〉も行われています。
NATは抗体ができる前の感染初期(ウインドウ期)の見逃しを減らすために導入されました。