患者の間接抗グロブリン試験による不規則抗体スクリーニングの反応結果の写真(別冊No. 12A)とパネル血球のアンチグラム(別冊No. 12B)を別に示す。
考えられる不規則抗体はどれか。
正答3
解説
正解は3です。
不規則抗体の同定では、反応したパネル血球と反応しなかったパネル血球の抗原を比べて、抗体の特異性を絞り込みます。
陰性だった血球にある抗原は、原則としてその抗体の候補から除外します。
写真(No.12A)はカラム凝集法の結果です。
パネル血球ⅠとⅢでは赤血球がカラムの底に沈んでおり、陰性です。
パネル血球Ⅱでは赤血球がカラムの上部にとどまっており、凝集した陽性反応です。
アンチグラム(No.12B)から、陰性の血球がもつ抗原を除外します。
パネル血球Ⅰ(陰性)はD、C、e、Jkᵇ、Mが陽性なので、これらは除外されます。
パネル血球Ⅲ(陰性)はc、e、Jkᵃ、M、Nが陽性なので、これらも除外されます。
残る抗原はEだけで、E陽性の血球はⅡのみであり、陽性反応と一致します。
【選択肢別解説】
1:× C抗原は陰性のパネル血球Ⅰにあるため、抗Cは否定されます。
2:× D抗原は陰性のパネル血球Ⅰにあるため、抗Dは否定されます。
3:○ E抗原は陽性のパネル血球Ⅱにのみ存在し、陰性の血球ⅠとⅢにはありません。
反応のパターンと完全に一致するため、抗Eと考えられます。
4:× Jkᵃ抗原は陰性のパネル血球Ⅲにあるため、抗Jkᵃは否定されます。
5:× M抗原は陰性のパネル血球ⅠとⅢにあり、陽性のⅡにはないため、抗Mは否定されます。
【ポイント】
消去法は「陰性の血球にある抗原を消す」のが基本です。
量的効果のある抗原では、ホモ接合の血球で消去することが望ましい点も覚えておきましょう。