正答
解説
本問は採点除外(複数の組合せを正解とする救済措置)です。
問題は「誤っているもの」を1つ選ぶ形式ですが、誤りと判断できる記述が複数あり、正答が1つに定まらなかったと考えられます。
トロポニンTは心筋に特異的な蛋白で、心筋が傷つくと血中に流出します。
下の○は「誤った記述として選びうる肢」、△は「判断が分かれる肢」、×は「正しい記述」を示します。
【選択肢別解説】
1:× 正しい記述です。
トロポニンTは心筋特異性が高く、わずかな心筋障害も検出できるため感度の高いマーカーです。
2:× 正しい記述です。
腎不全では心筋障害がなくてもトロポニンTが高値を示すことがあり、判定に注意が必要です。
3:△ 判断が分かれます。
トロポニンTは発症後3〜6時間ほどで上昇し始めますが、ミオグロビンや心臓型脂肪酸結合蛋白〈H-FABP〉ほど早くはありません。
そのため「発症早期から上昇する」を誤りとする見方もあります。
4:○ 誤った記述です。
トロポニンTは発症後およそ1〜2週間高値が続くため、約1週間で正常化するとはいえません。
5:× 正しい記述です。
急性心筋炎でも心筋が障害されてトロポニンTが上昇するため、心筋梗塞との鑑別が必要です。
【ポイント】
心筋マーカーは、早く上がる順にミオグロビンとH-FABP、次いでCK-MBとトロポニンです。
トロポニンは長く高値が続くため、発症から時間が経った心筋梗塞の診断にも役立ちます。