正答5
解説
正解は5です。
写真は腎臓の糸球体を中心とした特殊染色標本です。
糸球体の基底膜やメサンギウム基質、ボウマン嚢、間質の膠原線維が青色に染まっています。
核は暗赤紫色、赤血球は橙赤色に染め分けられています。
膠原線維を青、赤血球を橙赤、核を暗赤紫に染め分ける3色の色調は、Masson trichrome染色の特徴です。
【選択肢別解説】
1:× PAS反応では、基底膜やメサンギウム基質などの糖蛋白が赤紫色に染まります。
写真のように膠原線維が青く染まることはありません。
2:× PAM染色(過ヨウ素酸メセナミン銀染色)では、糸球体基底膜が黒色に染まります。
写真には黒く染まる基底膜はみられません。
3:× PTAH染色ではフィブリンや横紋筋線維が青紫色に、膠原線維は赤褐色に染まります。
膠原線維が青い写真とは色調が逆です。
4:× toluidine blue染色では、肥満細胞の顆粒や軟骨基質が赤紫色に染まるメタクロマジーがみられます。
写真の色調とは異なります。
5:○ Masson trichrome染色では、膠原線維がアニリン青で青色に、赤血球やフィブリンが橙赤色に、核が暗赤紫色に染まります。
写真の染め分けと一致し、腎臓の線維化の評価などに用いられます。
【ポイント】
腎生検の特殊染色は「PASは赤紫、PAMは黒、Masson trichromeは膠原線維が青」と色で区別します。