正答1
解説
正解は1です。
貯血式自己血輸血は、手術の前に患者自身の血液を採って保存しておき、手術のときに戻す方法です。
他人の血液を使わないため、同種血輸血に伴う副作用を避けられます。
【選択肢別解説】
1:○ 自分の血液を使うので、他人の血液型抗原に対する抗体ができる同種免疫を防止できます。
輸血による感染症や、輸血後移植片対宿主病も避けられます。
2:× 貯血式自己血輸血は、手術の数週間前から計画的に採血しておく必要があります。
そのため、準備する時間のない緊急手術では適応になりません。
3:× 自己血であっても、保管や払い出しの際に別の患者の血液と取り違えるおそれがあります。
取り違えを防止できるわけではないので、照合の手順が必要です。
4:× 自己血も血液製剤と同じように、採血日や患者名の表示、適切な温度での保管などの管理体制が必要です。
5:× 家族の血液は患者本人の血液ではないので、同種血輸血に当たります。
自己血の代わりにはならず、近親者からの輸血は輸血後移植片対宿主病の危険が高くなります。
【ポイント】
自己血輸血の主な方法には、貯血式、希釈式、回収式があります。
貯血式は待機的な手術で、輸血が必要になる見込みがある場合に適応となります。