正答4
解説
正解は4です。
Bacillus anthracis(炭疽菌)は、大型のグラム陽性桿菌で芽胞を作ります。
同じBacillus属のセレウス菌との鑑別点がよく問われます。
【選択肢別解説】
1:× 炭疽菌は鞭毛をもたず、運動性がありません。
運動性をもつセレウス菌との重要な鑑別点です。
2:× 炭疽菌の芽胞は端在性ではなく、菌体の中央付近にできる中央性から亜端在性です。
芽胞によって菌体がふくらむことはありません。
3:× 炭疽菌は通常β-ラクタマーゼを産生せず、ペニシリンに感性を示します。
β-ラクタマーゼを産生してペニシリンに耐性なのは、セレウス菌です。
4:○ 炭疽菌はレシチナーゼを産生するので、卵黄加寒天培地で集落の周りに白濁した環ができます。
レシチナーゼテストは陽性です。
5:× 炭疽菌はヒツジ血液寒天培地で溶血を示しません。
β溶血を示すのはセレウス菌です。
【ポイント】
炭疽菌は「運動性なし、非溶血、ペニシリン感性、莢膜あり、竹節状の連鎖」、セレウス菌は「運動性あり、β溶血、ペニシリン耐性」と対比して覚えます。