正答4
解説
正解は4です。
グラム陽性菌の細胞壁は厚いペプチドグリカン層からなり、グラム陰性菌は薄いペプチドグリカン層の外側に外膜をもちます。
両者に共通するのはペプチドグリカンです。
【選択肢別解説】
1:× タイコ酸はグラム陽性菌の細胞壁に特有の成分です。
グラム陰性菌にはありません。
2:× リン脂質は細胞膜の主成分です。
細胞壁としてはグラム陰性菌の外膜に含まれますが、グラム陽性菌の細胞壁の成分ではありません。
3:× リポ多糖体〈LPS〉はグラム陰性菌の外膜に特有の成分で、内毒素として働きます。
グラム陽性菌にはありません。
4:○ ペプチドグリカンは、グラム陽性菌とグラム陰性菌の両方の細胞壁に共通する基本骨格です。
グラム陽性菌では厚く、グラム陰性菌では薄い層になっています。
β-ラクタム系薬やリゾチームはこの構造を標的にします。
5:× β-D-グルカンは真菌の細胞壁の成分で、細菌にはありません。
血中濃度は深在性真菌症の診断に用いられます。
【ポイント】
「タイコ酸=グラム陽性菌」「LPSと外膜=グラム陰性菌」「ペプチドグリカン=両方(厚さが違う)」「β-D-グルカン=真菌」と覚えます。
マイコプラズマは細胞壁をもたないため、β-ラクタム系薬が効きません。