正解を2つ選んでください。
正答1・4
解説
正解は1と4です。
活性化部分トロンボプラスチン時間〈APTT〉は、内因系と共通系の凝固因子の働きを反映する検査です。
内因系は第Ⅻ、Ⅺ、Ⅸ、Ⅷ因子、共通系は第Ⅹ、Ⅴ、Ⅱ(プロトロンビン)因子とフィブリノゲンです。
【選択肢別解説】
1:○ プロトロンビン(第Ⅱ因子)は共通系の因子なので、APTTに関与します。
プロトロンビン時間〈PT〉とAPTTの両方に影響します。
2:× 組織因子は外因系の凝固を始める因子で、PTに関与します。
APTTの測定系には組織因子は含まれないので、関与しません。
3:× 第Ⅶ因子は外因系の因子で、組織因子と結合して第Ⅹ因子を活性化します。
PTに関与しますが、APTTには関与しません。
4:○ 第Ⅻ因子は内因系の最初に働く接触因子で、APTTに関与します。
APTT試薬の活性化剤(エラジン酸やシリカなど)によって活性化されます。
5:× 第ⅩⅢ因子(フィブリン安定化因子)は、できたフィブリンを架橋して安定化させる因子です。
凝固時間の測定はフィブリンができた時点で終わるため、APTTにもPTにも関与しません。
【ポイント】
「APTT=内因系と共通系」「PT=外因系と共通系」と覚え、第Ⅶ因子はPTのみ、第Ⅷ・Ⅸ・Ⅺ・Ⅻ因子はAPTTのみに関与します。
第ⅩⅢ因子の欠乏症ではPTもAPTTも正常なので、別の検査が必要です。