正答1
解説
正解は1です。
細胞診のGiemsa染色は、塗抹した標本を空気中ですばやく乾燥させ、メタノールで固定してから染色します。
湿固定で行うPapanicolaou染色との違いが頻出です。
【選択肢別解説】
1:○ Giemsa染色では乾燥固定を行うため、細胞がスライドガラス上に平たく広がります。
そのため湿固定のPapanicolaou染色よりも細胞が大きくみえます。
2:× 乾燥固定では細胞がスライドガラスにしっかり付着するので、剝離しにくくなります。
剝離しやすいのは、乾燥させずに湿固定する標本のほうです。
3:× Giemsa染色の標本は、乾燥させたあと非水溶性封入剤で封入します。
水溶性封入剤を用いるのは、脂肪染色など有機溶剤を避けたい標本です。
4:× 95%エタノールによる湿固定は、Giemsa染色ではなくPapanicolaou染色の固定法です。
5:× 角化細胞が黄橙色に染まるのは、オレンジGを含むPapanicolaou染色の特徴です。
Giemsa染色では細胞質は青系統に染まり、角化を色で見分けるのは困難です。
【ポイント】
「Giemsa=乾燥固定、細胞が大きくみえる、血液系細胞や粘液、菌の観察に向く」「Papanicolaou=湿固定、核所見と角化の判定に向く」と対比して覚えます。