正答5
解説
正解は5です。
本問は誤っている組合せを選ぶ問題なので、○を付けた肢が答え(誤った組合せ)です。
心窩部縦走査では、体表から深部に向かって腹壁、肝左葉、膵臓や胃、大血管の順に並びます。
正中の縦走査で描出される大血管は、下大静脈ではなく腹部大動脈です。
図では、①は体表直下の層状の構造で、腹壁の皮下脂肪です。
②は均一な実質エコーをもつ大きな臓器で、肝左葉です。
③は肝臓の背側にある実質臓器で膵臓、④は腹壁の深部にある層構造をもつ管腔で胃です。
⑤は最も深部を左右に走る太い管腔で、そこから腹側へ向かって分岐する血管(腹腔動脈や上腸間膜動脈)がみられます。
前方へ枝を出すことから、⑤は腹部大動脈と判断できます。
【選択肢別解説】
1:× ①は体表のすぐ下にある層状の構造で、皮下脂肪として正しい組合せです。
2:× ②は均一な細かい実質エコーを示す大きな臓器で、肝臓(左葉)として正しい組合せです。
3:× ③は肝左葉の背側、大血管の腹側に位置する実質臓器で、膵臓として正しい組合せです。
4:× ④は肝臓の尾側寄りの浅い位置にあり、壁の層構造がみえる管腔臓器で、胃として正しい組合せです。
5:○ ⑤は腹側に分枝を出す太い血管で、下大静脈ではなく腹部大動脈です。
下大静脈は正中よりやや右側を走り、腹腔動脈や上腸間膜動脈のような前方への枝を出しません。
【ポイント】
腹部大動脈は「腹腔動脈と上腸間膜動脈が前方へ分岐する」、下大静脈は「肝臓を貫いて右心房に入り、呼吸で径が変わる」ことで見分けます。