正答4
解説
正解は4です。
播種性血管内凝固(DIC)は、基礎疾患によって凝固系が全身で過剰に活性化され、微小血栓と出血傾向を同時に起こす病態です。
代表的な基礎疾患は、敗血症、悪性腫瘍、急性白血病、産科疾患です。
【選択肢別解説】
1:× 肺結核は慢性の感染症です。
DICの基礎疾患になることはまれです。
2:× 薬剤性肝障害では、凝固因子の産生が低下することはあります。
しかし、DICを合併しやすい疾患とはいえません。
3:× 大腿骨頸部骨折では、脂肪塞栓や深部静脈血栓症が問題になります。
DICを合併しやすい疾患とはいえません。
4:○ 急性前骨髄球性白血病では、白血病細胞の顆粒に組織因子などの凝固を促す物質が多く含まれます。
これが放出されてDICを高い頻度で合併し、線溶亢進による出血症状が強く出ます。
5:× 自己免疫性溶血性貧血は、赤血球に対する自己抗体で溶血を起こす疾患です。
DICを合併しやすい疾患とはいえません。
【ポイント】
急性前骨髄球性白血病は、線溶亢進型のDICを合併しやすい白血病です。
全トランス型レチノイン酸による分化誘導療法が有効であることも合わせて覚えましょう。