正答2
解説
正解は2です。
細胞内での局在が異なるアイソザイムがある酵素では、障害の程度を推定できます。
細胞膜の障害だけなら細胞質のものが、細胞の壊死まで進むとミトコンドリアのものまで血中に出ます。
【選択肢別解説】
1:× 乳酸脱水素酵素(LD)のアイソザイムは、H型とM型のサブユニットの組合せによる5種類です。
いずれも細胞質に存在し、ミトコンドリア型はありません。
2:○ アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)には、細胞質型とミトコンドリア型(m-AST)があります。
劇症肝炎や心筋梗塞など細胞の壊死が強いときに、m-ASTの比率が上がります。
3:× アミラーゼのアイソザイムは、膵型(P型)と唾液腺型(S型)です。
ミトコンドリア型はありません。
4:× コリンエステラーゼ(ChE)は主に肝臓でつくられて血中に分泌される酵素です。
ミトコンドリアのアイソザイムはありません。
5:× アルカリホスファターゼ(ALP)のアイソザイムは、肝型、骨型、胎盤型、小腸型などです。
細胞膜に結合した酵素で、ミトコンドリア型はありません。
【ポイント】
ミトコンドリアにアイソザイムをもつ酵素として、ASTのほかにクレアチンキナーゼ(ミトコンドリアCK)も知られています。
m-ASTの上昇は、細胞の壊死が強いことを示します。