正答3
解説
正解は3です。
図はHolter心電図のCM5誘導(上段)とNASA誘導(下段)の同時記録で、1 mV/10 mm、25 mm/秒です。
記録の途中に、P波の後にQRS波が続かない長い休止が1か所あります。
その直前の数拍では、P波からQRS波までの間隔(PR間隔)が少しずつ延びています。
QRS波の脱落後は、PR間隔が短く戻っています。
【選択肢別解説】
1:× 洞房ブロックでは、P波そのものが出現しません。
図では休止の部分にもP波があり、QRS波だけが脱落しています。
2:× 第1度房室ブロックはPR間隔が一定に延長しているだけです。
QRS波の脱落は起こりません。
3:○ PR間隔が徐々に延長したのちにQRS波が1拍脱落し、その後PR間隔が短く戻っています。
この周期的な変化はWenckebach型(MobitzⅠ型)第2度房室ブロックの所見です。
4:× MobitzⅡ型では、PR間隔が一定のまま突然QRS波が脱落します。
脱落前にPR間隔が延びていく図の所見とは異なります。
5:× 第3度房室ブロックではP波とQRS波が無関係に出現する房室解離となります。
図ではP波とQRS波が規則的に対応しており、該当しません。
【ポイント】
第2度房室ブロックは、脱落前のPR間隔が延びていけばWenckebach型、一定ならMobitzⅡ型です。
脱落直前と直後のPR間隔を比べると判別しやすくなります。