正答4
解説
正解は4です。
血流依存性血管拡張反応(FMD)は、血管内皮の機能を調べる検査です。
上腕をカフで一時的に駆血して解放すると血流が増え、血管内皮にずり応力がかかります。
この刺激で内皮から放出される物質によって上腕動脈が拡張し、その拡張率を超音波で測定します。
【選択肢別解説】
1:× 一酸化炭素(CO)は、内皮型NO合成酵素の働きでは産生されません。
FMDを担う物質ではありません。
2:× 二酸化炭素(CO2)は組織の代謝で生じる物質です。
内皮がずり応力に反応して放出する物質ではありません。
3:× 窒素(N2)は生体内で反応しにくい不活性な気体です。
血管拡張の伝達物質としては働きません。
4:○ 一酸化窒素(NO)は、ずり応力で活性化された内皮型NO合成酵素(eNOS)がアルギニンから産生します。
NOは血管平滑筋を弛緩させて血管を拡張させます。
5:× 酸素(O2)は血液で運ばれる物質で、内皮から放出されるものではありません。
FMDの機序とは関係しません。
【ポイント】
FMDはNOを介した内皮機能の指標で、動脈硬化の早期段階で低下します。
血管の硬さを評価する脈波伝播速度(PWV)とは目的が異なります。