正答5
解説
正解は5です。
各薬物が、どの受容体や器官に作用してどのような効果を示すかを問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 抗コリン薬は、気管支収縮を促進するのではなく、抑制します。
副交感神経(アセチルコリン)による気管支収縮を妨げ、気管支を拡張させるので、COPDの治療に用いられます。
2:× 利尿薬は、水分の再吸収を促進するのではなく、抑制します。
腎臓でのナトリウムの再吸収を妨げ、尿量を増やして体内の水分を減らします。
3:× β遮断薬は、骨格筋の収縮力を増強しません。
心臓のβ受容体を遮断して、心拍数と心筋の収縮力を抑えます。
4:× カルシウム拮抗薬は、心拍出量を増加させる薬ではありません。
血管平滑筋を弛緩させて血圧を下げ、種類によっては心拍数や心筋の収縮力を抑えます。
5:○ コリンエステラーゼ阻害薬は、アセチルコリンを分解する酵素の働きを抑えます。
その結果、神経筋接合部のアセチルコリン濃度が高まり、重症筋無力症の筋力低下の改善に用いられます。
【ポイント】
β遮断薬を服用している患者では、運動時の心拍数の上昇が抑えられます。
そのため運動強度の設定には心拍数だけでなく、自覚的運動強度(Borg指数)も併用します。