正答5
解説
正解は5です。
顔面神経(第Ⅶ脳神経)は表情筋を支配する運動神経です。
評価では、額のしわ寄せ、閉眼、口角の引き上げ、口唇の閉鎖などを左右で比べます。
【選択肢別解説】
1:× 眼瞼下垂は上眼瞼挙筋の麻痺で起こり、上眼瞼挙筋は動眼神経が支配しています。
顔面神経麻痺では、まぶたが下がるのではなく、閉眼ができなくなります。
2:× 挺舌させて舌の偏移を見るのは、舌下神経の評価です。
舌下神経が麻痺すると、舌は麻痺側へ偏ります。
3:× 咬筋の収縮を左右で比べるのは、三叉神経(運動枝)の評価です。
咬筋などの咀嚼筋は三叉神経が支配しています。
4:× 発声させて口蓋垂の偏移を見るのは、舌咽神経・迷走神経の評価です。
一側の麻痺では、口蓋垂は健側へ引かれます。
5:○ 口唇を閉じさせて抵抗を加えるのは、口輪筋の筋力の評価です。
口輪筋は顔面神経が支配する表情筋なので、顔面神経の評価として適切です。
【ポイント】
顔面神経の中枢性麻痺では額のしわ寄せが保たれ、末梢性麻痺(Bell麻痺など)では額のしわ寄せもできなくなります。
脳神経ごとに「支配する筋と評価の方法」を対にして覚えます。