正解を2つ選んでください。
正答2・3
解説
正解は2と3です。
高齢者の転倒予防に向けた評価とバランス練習の進め方を問う問題です。
転倒の危険因子には、筋力低下、バランス能力の低下、認知機能の低下、服薬、環境要因などがあります。
【選択肢別解説】
1:× 転倒高リスク群では、TUG(Timed Up and Go Test)の時間は短くならず、延長します。
立ち上がり・歩行・方向転換・着座の一連の動作に時間がかかるためです。
2:○ 認知機能が低下すると、注意の配分や危険の判断が難しくなります。
二重課題での歩行能力も低下するため、認知機能の低下は転倒リスクと関連します。
3:○ バランス練習は、支持基底面が広く安定した静的課題から始めます。
その後、重心移動や歩行・方向転換などの動的課題へ段階的に難易度を上げるのが原則です。
4:× バランス練習で最優先するのは、歩行速度を上げることではありません。
姿勢を安定して保ち、安全に重心を移動できるようにすることを優先します。
5:× バランスに関わる感覚として重要なのは、温痛覚ではありません。
視覚、前庭覚、足底や関節からの体性感覚(深部感覚)の3つが中心です。
【ポイント】
姿勢制御は「視覚・前庭覚・体性感覚」の統合で成り立ちます。
TUGは13.5秒以上を転倒リスクの目安とする報告が知られています。