70 歳の女性。
COPD。
自宅療養中でADL は自立しているが、自宅内の動作でたびたび息切れが生じている。
呼吸困難感を減少させる生活指導で正しいのはどれか。
正答3
解説
正解は3です。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)の患者に対して、日常動作での息切れを減らす生活指導を問う問題です。
息切れを強める動作は、上肢の挙上、腹部の圧迫を伴う前かがみ、息こらえ、低い位置からの立ち上がりなどです。
【選択肢別解説】
1:× 布団は、床からの起き上がりや立ち上がりに大きな労作を要します。
布団の上げ下ろしも息切れの原因になるため、ベッドの使用が勧められます。
2:× 階段は吸気時ではなく、呼気に合わせて昇段します。
口すぼめ呼吸でゆっくり吐きながら昇り、息を吸うときは止まって休むよう指導します。
3:○ 上肢を肩より高く挙げると、呼吸補助筋が上肢の保持に使われ、呼吸に使えなくなります。
そのため洗濯物を肩より低い位置に干すと、息切れを減らすことができます。
4:× 前かがみの姿勢は腹部を圧迫し、横隔膜の動きを妨げます。
息こらえも起こりやすいため、荷物は腰を落とし、体幹を起こした姿勢で持ち上げます。
5:× 低いシャワーチェアでは、深くかがんで腹部が圧迫され、立ち上がりの負担も大きくなります。
シャワーチェアは座面が高めのものを選びます。
【ポイント】
COPDの動作指導の基本は「上肢の挙上を避ける」「前かがみで腹部を圧迫しない」「動作は呼気に合わせて行う」の3つです。
口すぼめ呼吸と組み合わせて、動作をゆっくり行うよう指導します。