45 歳の男性。
右利き。
脳梗塞による右片麻痺。
Brunnstrom 法ステージ上肢Ⅵ、 手指Ⅴ、下肢Ⅴ。
上肢の可動域に制限はない。
Daniels らの徒手筋力テストに基づき、右肩関節屈曲の段階4 の検査を行う。
適切なのはどれか。
正答5
解説
正解は5です。
Danielsらの徒手筋力テスト(MMT)で、肩関節屈曲の段階4を検査する方法を問う問題です。
肩関節屈曲は座位で行い、前腕回内位で肩関節を90度まで屈曲させ、上腕骨遠位部に下向きの抵抗を加えます。
【選択肢別解説】
1:× 肩関節屈曲の段階3以上の検査は、背臥位ではなく座位で行います。
座位で上肢を体側に下ろした肢位から、重力に抗して挙上させて判定します。
2:× 前腕は回外位ではなく、回内位とします。
回外位にすると上腕二頭筋が肩関節屈曲を助け、代償が入りやすくなります。
3:× 抵抗は最終肢位ではなく、肩関節90度屈曲位で加えます。
90度を超える挙上には僧帽筋や前鋸筋による肩甲骨の上方回旋が大きく関わるためです。
4:× 抵抗は上腕骨近位部ではなく、肘関節のすぐ上の上腕骨遠位部に加えます。
遠位に加えることでてこの腕が長くなり、筋力を正しく判定できます。
5:○ 肘関節が屈曲すると、上腕二頭筋による代償で肩関節屈曲を行っている可能性があります。
そのため、肘関節を軽度屈曲位に保ったまま、屈曲が強まらないことを確認しながら検査します。
【ポイント】
肩関節屈曲のMMTは「座位・前腕回内位・90度で上腕骨遠位部に抵抗」が基本です。
代償動作として、上腕二頭筋による肘関節屈曲と、体幹の後傾や肩甲骨挙上に注意します。