正答5
解説
正解は5です。
肺の血流は重力の影響を受け、体の下側(重力のかかる側)に多く分布します。
腹臥位では腹側が下になるため、血流の分布が背臥位とは逆になります。
【選択肢別解説】
1:× 腹臥位では前胸部が床面で圧迫され、上部胸郭の動きは制限されます。
上部胸式呼吸を促すのではなく、背側の肺の拡張を促します。
2:× 左舌区(左上葉の舌区)は肺の前方にあります。
排痰には、右側臥位から後方へ傾けた半背臥位などをとり、腹臥位は用いません。
3:× 腹臥位では胸郭の前面が圧迫され、腹部内臓も横隔膜の動きを妨げます。
そのため肺活量は座位より減少します。
4:× 換気も重力の影響を受け、体位によって分布が変わります。
腹臥位では背側と腹側の差として現れ、肺尖部に換気が多く分布するわけではありません。
5:○ 背臥位では背側に血流が多く分布しますが、腹臥位では腹側が下になります。
そのため背臥位に比べ、腹側に血流が多く分布します。
【ポイント】
血流と換気はいずれも重力側(下側)に多く分布するのが原則です。
腹臥位は背側肺の換気を改善するため、急性呼吸窮迫症候群などで用いられます。