15 歳の女子。
検診で体幹前屈による肋骨の突出を認め受診した。
レントゲン検査で胸椎に 30 度の Cobb 角を認めた。
処方された体幹装具を図に示す。
この装具の名称はどれか。
正答3
解説
正解は3です。
思春期の特発性側弯症(Cobb 角30度)に処方された体幹装具の名称を問う問題です。
図の装具は、骨盤帯から前方1本・後方2本の金属支柱が頸部のネックリングまで伸びています。
ネックリングには前方の喉当てと後方の後頭当てがあり、胸郭には側方から押すパッドとストラップが付いています。
この構造が Milwaukee 装具の特徴です。
【選択肢別解説】
1:× Halo 装具は頭蓋骨にピンで固定した輪を支柱でベストにつなぐ装具です。
頸椎の強固な固定に使い、図の構造とは異なります。
2:× Jewett 装具は胸骨・恥骨・背部の3点で支える胸腰椎の過伸展装具です。
頸部まで伸びる支柱はありません。
3:○ Milwaukee 装具は骨盤帯とネックリングを支柱でつなぎ、側方パッドで弯曲を矯正する頸胸腰仙椎装具です。
頂椎が高位の胸椎側弯に用いられ、図の構造と一致します。
4:× SOMI 装具は胸骨・後頭骨・下顎の3点で支える頸椎装具です。
骨盤帯はなく、側弯の矯正には用いません。
5:× Taylor 型装具は背部の2本の支柱と肩ベルトで胸腰椎の屈曲を制限する装具です。
頸部のネックリングはありません。
【ポイント】
成長期で Cobb 角25〜40度程度の側弯は装具療法の対象になります。
頂椎が低い胸腰椎・腰椎カーブには、頸部の支柱がない Boston 型などのアンダーアーム装具が用いられます。